2014年12月20日

老子 第十一章


老子 第十一章は「無」について

「無」とは何だろう?
例えば数学と天文学は無(ゼロ)の観念に気付いてから急激に進歩した。
宇宙はほとんどが空間だから無(ゼロスペース)がたくさんある。
ゼロとは単なるゼロのほかに無限空間でもある。

その空間があるからこそ何かが入る。
コップや器と同じことだ。
その無(ゼロスペース)は大変役に立っている。

人は目に見える働きばかりを追い求め集めるが
それではいずれ身動きが取れなくなる。

例えば
立派な組織を作りたい一心で
高価な機材や頭の固い学者ばかりを詰め込んだビルを作っても
どれだけ社会の役に立つのだろうか?
よくドラマでも描かれるように
現代の政治や医療組織などが抱える問題点でもある。

人間が暮らす限りスペースは必要になってくる。
無とは余裕、平安
無とは空気、空間、宇宙
無とはエネルギー、精氣

老子曰く、
部屋の中のガラクタを整理して何も無い一区画を作ってごらん。
頭の中に無駄なこと色々詰め込むのを止めて空っぽですごしてごらん。

今あなたの中に幸運を受け取れる「無」のスペースはありますか?