2015年01月27日

老子 第二十五章 「人間は偉大だ」


老子曰く
人間ってみんなが思っているよりもっと偉大なものなのよ。

宇宙の広さや地球上にいる70億の人間の数を考えたら
自分はちっぽけな存在に思ってしまうかもしれないけど。
自然の法則と頂点でつながっているのは人間だけなのよ。
だから地球を滅亡させるのも繁栄させるのも人間に大きな責任があるのよ。
スピリチュアルなレベルでも地球をお預かりしている存在が人間なの。
まだ未熟だった古代の人間でさえ自然を神と崇め、自然現象と対話し克服してきた。

それがいまやお預かりしている資源をあさり自然破壊を本業としてしまった。
宇宙からお預かりした地球は売買され金儲けの手段になっている。
これって行き着く先は資源だけではなく水や空気、食べ物に至るまで全て換金されてしまうのだ。
そこに残るのはお金ばかりだ。
換金が進めば進むほどお金がどんどん価値を失っていき最後はただの紙切れになる。
もちろんただの紙切れは食べられないよね。

みんなが恐れる自然現象、地震や津波も危険だけど生き残って復興することも出来るかもしれない。
しかし換金が進み自然や食料が消えてしまうのはもっと深刻な問題ではないだろうか?

価格下落を防ぐため、機械で沢山の農作物を潰す場面にたまたま出くわした。
色々事情もあり、お金の社会では常識なんだろうが
なにか言葉に出来ない恐怖を感じた。

我々はもっと原点に返るべきではなかろうか?
どこかで道を間違ったのではなかろうか?
もし今の人間が偉大ではない生き方の方向に行ってるとしたら
タオが言う「人間は偉大だ」から外れた、
人間じゃない生き方をしているのではないだろうか。