2015年12月31日

老子 七十四章 「刑罰」


七十四章

人間が考えた法的な刑罰は
宇宙の真似事のようなものだ。
例えれば素人が大工の真似事で
木を削るようなものだ。

本来は今も天道が刑罰を下している。
歴史上にも
破滅や破局はたくさん
記録されているではないか。

当たり前のことだが
人間の考えた刑罰だからズルもある。
嘘もある
優遇や
間違いもたくさんある。

そのような刑罰の間違いにまで
また宇宙は刑罰をくださなければならない。

いっそのこと
人間が宇宙の変わりに刑罰をくだすのを止めて
刑罰を宇宙に委ねてみてはどうだろうか?




ダルマ

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2015年12月30日

老子 七十三章 「固執」


七十三章 

時間が待ってくれないように
我々はこの瞬間も変化し続けている。

何かに固執するということは
自然の時間の流れに
ブレーキをかけるようなものだ。

誰もが自然に変わればよい
それが宇宙の摂理だから
出会いがあり
別れがあり
犠牲もありで
前に進める。
それは裏切りではない
信用できないものでもない。

逆に
かたくなに何かに囚われている
固執の人ほど
もっともらしい理由をつけて裏切る
意外と信用できないものだ。




ダルマ

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2015年12月29日

老子 七十二章 「抑圧」


七十二章

人民が抑圧されれば
天下は大乱に陥る。

そんなこと
歴史の繰り返しから学べば
解りきったことだ。

しかしいつの世も
人民は抑圧に苦しむ。

反面
抑圧する側は
最近の人民は
我慢が足りないという。
ちょっと前の日本の指導者も
痛みを我慢しろと強制した。
そしてみんなが我慢している間に
彼は欲望を達成して去っていった。
そのあとの彼の顔を見ていると
日本の国民は
抑圧しがいが無いと
思っているかもしれない。

しかし
抑圧される側と
抑圧する側は、
同じ人間の裏表だ。

貴方は抑圧する側に
いつなるかもしれない。
いや既に経験している。
会社での部下への抑圧
子供への抑圧
夫婦間での抑圧
自分自身への抑圧・・・・・

抑圧はきりがない。

もっと人間の本性を大切にしようよ。
自然界はもっと厳しいけど
抑圧では出来ていないよ。



ダルマ

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2015年12月28日

老子 七十一章 「無知を知る」


七十一章

人間の知には限界がある。
だからある意味
人間は常に無知なのだ。

その限界を知り
常に無知であることを意識できれば
迷妄に陥ることは無い。



ダルマ

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2015年12月27日

年末年始のお知らせ


いつもありがとうございます。
旧年中も新年もありがとうございます。

年内は二十七日・日曜日まで
新年は五日・火曜日より営業いたします。

よろしくお願いいたします。





  


Posted by ダルマ at 13:00Comments(0)臨時ニュース

2015年12月27日

老子 七十章 「人は見かけに騙される」


七十章

例えば
二人の男が近所を歩いていた。
一人は
強盗だが愛想よく作り笑い
立派なスーツ姿で下見をしていたとしよう。
もう一人は
ふところに玉を抱く聖者が
見にボロをまとい
うつろな目で
歩いていたとしよう。

貴方はどちらの人間に好意を持つだろうか?
どちらの人間から話しかけられたいのだろうか?

老子は言う
物事の基本原理
宇宙の法則がわからない限り
タオは理解できないと。

それはいかなるものも
その基本原理で出来ているからだ。

しかし
この基本原理を人々は無視し続ける。
そして
人がまとっている衣や作り笑顔や
評判に騙される。

基本原理はこの世の全てだ
貴方さえ惑わされなければ
実は簡単なものだ。





ダルマ

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2015年12月26日

老子 六十九章 「老子流・兵法の極意」


六十九章

世間の常識では先手必勝

しかしタオでは
退いて守れ
敵を侮るなと言う。

経営で言えば
勢いだけに任せて勝っていても
崩れだせばもろいのが
そういう会社だ。

相手の仕掛けを待ち
相手の本質を見抜く

歴代の戦いの記録でも
双方の戦力が伯仲すれば
攻撃されてやむを得ず
応戦する側に軍配があがる。

その理由を老子は
先に仕掛けるものは
道を失うからだという。
つまり
宇宙のサポートを
失うということだろう。





ダルマ


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2015年12月25日

老子 六十八章 「天道の無視」


六十八章

天道はまるで我々を無視しているようで
自然に守ってくださる。

例えば
昔から戦上手は
簡単に策への誘いに乗らない
それは鈍いのではなく
良く見ているからだ。

良く見ているから
相手の策略を無視できる。

この両極あってこその
戦上手であろう。

強がらず、けんか腰にならず、
簡単に誘いに乗らない
生き方の参考にもなるのではなかろうか?




ダルマ 
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2015年12月24日

老子 六十七章 「三つの宝物」

六十七章

ついにここまで来ました(笑)
有名な三宝です。

「人をいつくしむ」

「物事を控えめにする」

「人の先に立たない」

今まで書いてきたことを具体的にすると
この三つなのでしょうか

実は老子は一章から八十一章まで
同じことを言っているのでは?
それはタオ・道についてよね。

「人をいつくしむから
勇気が生まれる」

「控えめだから
窮屈にならない」

「人の先に立たないから
人を導ける」







ダルマ

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2015年12月23日

老子 六十六章 「海は川の王者」


六十六章

この地球上
水は高いところから低いところへ流れる。
だから地球の水は海に流れ込む。

だから
指導者も海の姿勢を見習えと
いうことである。
人民を.指導しようとすれば
先ず退いて後ろに従うべきだ。
もし
こちらを高いところにおいての
抑圧や束縛はやがて
水を失うことになる。

まず人と争う心を捨てるのが
低いところに大海を作る。






ダルマ

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2015年12月22日

老子 六十五章 「さかしら」


六十五章

この時代「さかしら」という言葉を使いますか?
「賢しら」と書くこともあります。

今の時代、
誰もが知ったかぶりで
誰かの真似して権利や
にわか知識を主張するようになり
みんなが「さかしら」だから
特に戒める必要も無いわけだ。

老子は言う
人民がさかしらすぎると
国は乱れる。

賢いと乱れる
これいかに。

真の賢さなら
乱れないのであろう。

賢さとは
にわかには
成しがたいものである。




ダルマ


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2015年12月21日

老子 六十四章 「基本を深める」


六十四章

基本を深める大切さは今に始まったことではありませんよね。
しかし、人間それを忘れてしまうことが多々あります。

何事も最初の第一歩があります。
基本にのっとった最初の一歩です。

そして人間は成功への道を挑戦します。
月日がたち景色が変わってくる
その高いところから眺めていると
すぐに足元が見えなくなります。

成功間近に崩れていく人生は
足元から崩れているのです。

しかし、常に基本を深められていたとすれば
どうでしょうか?
たとえ足元が見えない瞬間でも
人生と言う高い建物を
頑丈な基礎が支えてくれるのではないでしょうか?

ぼくも常々から自分のミッション(仕事)について
自問自答し続けます。
それは迷いからではなく
迷わないための予防です。
初心を忘れないために
新しいことを学ぶ場合でも
難しい高度な技を研究するよりも
基本スキルを深めることを重視します。

全ては基本から発生します。
もし貴方の中の基本が深ければ深いほど
全てのものがそこからクリエイトされていきます。

人生の学びは意外とシンプルなものなんですよ。




ダルマ

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2015年12月20日

老子 六十三章 「心の対立を超えて」


六十三章

人間はとかく小さなものは問題にしない。
そして大きくなってから論じるものだ。
しかし、論じたところで後の祭りなのかもしれない。

それは単に
大と小の違いに
惑わされているだけなのだ。

それはある意味今日のテーマでもある
心の対立だと理解すれば
少しは解決できるのではなかろうか?

もっと解りやすくいうと
この場合は
善と悪の対立だ。
例えば
小さな問題はまだ善で
大きな問題は悪。

しかし聖人は知っている
小さな問題は大きな問題の核(種)なのだ。
小さな問題もやがて大きな問題になっていく
大と小、
この二つは同じものなのだ。

だったらまだ深く根を
張っていないうちに取り除けば
楽ではないだろうか?

聖人は終生、
大事件に直面することがないと言われます。
それは単に運が良いだけではない
対立の無い心のあり方が
作用しているのでは
ないでしょうか?




ダルマ

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2015年12月19日

老子 六十二章 「内なるものを信じる」


六十二章

タオ・道は全ての人間の奥に潜んでいます。
世界中を旅して
大金をはたいて
外に賢者を探してみても
貴方の内なるタオ・道に
かなうものはありません。

まず、貴方の内なるものを信じて
その指針で旅を始めないと
道はタオへと続かないということです。

そして、
外部のものは貴方が
タオに気付くために
存在しているだけです。

依存しても何も変わりません。
外部に期待してもそこには
何も見つかりません。
貴方のタオが動かなければ
何も進化しません。



ダルマ

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2015年12月18日

下町ロケットのタオ (老子番外編)


皆さま
阿部寛さん主演の「下町ロケット」ご覧になっていますか?

12月20日・日曜日
夜7時からは総集編+最終話です。
見逃した人も感動のチャンスですね。


一見よくある下町の工場が舞台ですが
その会社は大企業にも勝てる開発研究の技術力や
様々な特許を取得しています。
そして、ロケットの主要部品から
医療の人工心臓の要まで
挑戦していきます。

そして巨大な企業とぶつかります。
技術では勝っても
卑怯な大組織には負けてしまい
製品が採用されない
不本意な現実が突きつけられていきます。

しかし、この会社は逆境を乗り越え
どんどん強くなっていきます。

半面、技術で劣る大企業は事故で
人命を失っていきます。
卑怯な方法を使って製品を売れるから
技術力も上がりません。
最先端ポイ技術も
パクリで出来ているふりをしているだけです。




タオの世界では
独占や極端に有名になることを
良しとしません。

下町ロケットの町工場の社員は
楽しくて生き生きしています。

半面、対抗する大企業の社員は
苦悩に表情が歪んでいます。

世間ではドラマに出てくるような
大企業の社員を成功者といいますが

タオでは下町ロケットの町工場の社員のような
生き生きした生き方を推奨しています。





追記


先ほど妻の庵寿に聞いた話ですが
下町ロケットで阿部さんの
娘役の女優さんが
土屋太鳳
「タオ」さんでした(笑)
なるほどなるほど。


下町ロケットの原作は池井戸潤さん
「倍返しだ」で有名な半沢直樹シリーズなども
書かれていますよね。

彼はバブル時代の
僕と世代が同じで
金融関係にお勤めだった?という
経歴にも共通点があり
共感やりやすいのかもしれません。

しかし、
現在の金融機関は
もっと平和じゃないですか?(笑)
それとも時代は変われど
人間の本質は変わらないのかも
しれませんね(笑)


それにしてもドラマ制作は
原作二冊を
みごとに
前半と後半に分けて
表現していますよね。

昔なら「下町ロケット2」として
続編になるところでした。
このような
一度で二度楽しめる展開は
今後ドラマ制作の現場でも
流行になるのかもしれません。

それだけ我々が
変化や刺激を求めることに
なってきているのだと思います。







  


Posted by ダルマ at 13:14Comments(0)老子 タオ(道)

2015年12月18日

老子 六十一章 「あえて弱者となり」


六十一章

世間では誰もが成功を目指す
それは強者を目指すのと
似ているのではないだろうか?

しかし、老子はあえて弱者を評価する

本来は強者の器でも
あえて弱者となることで
道を成すと言う。

これは強者に怠けろと言っているのとは
少し観点が違う。

タオでは
強者や大国は川に例えると下流だと言う。
小国はこれに合流し海(タオ)を目指す。
お互いが寄り添うことで
この愛は成就する。

寄り添うとは弱者の性質だ。
強者もあえて弱者となり
お互い寄り添うことで
道は開ける。

これは老子の語る愛の原理ではなかろうか?




ダルマ

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2015年12月17日

老子 六十章 「手を加えない料理」


六十章

今日は料理で例えてみよう
材料が解らないほど凝った料理もあり
素材を生かした素朴な料理もあり
好みによって楽しめるのかもしれない。

世間の人生も料理のようなものだ。
しかし、タオの人生では
取れたての新鮮な素材を
マルかじりするのが基本だ。

料理しすぎると
根本が見えなくなるかもしれない。
凝った料理は真実を隠し
幻想や神霊を意識させる。

老子は
「大国を統治するには
小魚のように手を加えずに煮ることだ」
と言うが

もし、煮ることさえも
必要でなくなれば
真の自然を意識できるのではないだろうか?
もはやそれは料理でもなく
世間の人生でもない。
タオ・道があるだけだ。




ダルマ

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2015年12月16日

老子 五十九章 「自然の理」


五十九章

自然の理は徳そのものである。

古代の農業に習うがよい
自然の恵みを大切に生きていたあの頃
平和で自然と共存していた。
自然の片隅に田畑を作らせてもらい
その代わりに鳥や虫たち生き物もそこで生きられた。

これだけ文明が進み
古代農業の精神を忘れそうになった今でも
我々は自然の恵みを頼りに生きていることを
忘れてはならない。

政治も仕事も
生きることも
あの頃の自然の理を無視しては
徳に成らないのではないだろうか?




ダルマ

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2015年12月15日

老子 五十八章 「トータル」


五十八章

善があるから悪が生まれる
悪があるから善が引き立つ

もし全てが正なら
邪は存在しないだろう。

しかし実際に邪は存在し
正を生み出し続けている。

まさに
光と影の関係だ。

我々は光と影の世界に生きている。

貴方が親切のつもりでも
誰かにとっては大変ねたましいのだ。

貴方が何かを成し遂げるには
全てを受け入れる覚悟が必要だ。




ダルマ

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2015年12月14日

老子 五十七章 「聖人」


五十七章

聖人とはなんぞや?(笑)
それは何もしない人です(笑)

もしかしてお宅のご主人も家では聖人では?(笑)

冗談は、さておき

よく変なものに取り付かれているような人が
神のお告げとかで
仏壇を買い替えないと罰が当たるとか
墓がどうのこうのとか
ご先祖が怒っているとか
言うことがあるらしいです。

その神のお告げを伝える人は
聖人ですか?
人々を抑圧する危険なルールを作る
これも聖人ですか?
人々から信仰されている宗教が
何故か戦い続けている。
これが聖人ですか?

やはり
真の聖人とは
無為にして化す
何もしない人なのかもしれません。



ダルマ

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