2015年02月26日
「きれいごと」 老子 第三十八章
そもそも道徳が必要になったのは
人間が堕落したからだ。
有名な孟子が言うには
「仁義礼智」という美徳も
老子にかかれば
まるで装飾品扱いだと。
とにかく人間は他人から良く見られたい
親切な人だとか
立派な人だとか
他人から見て一緒にいると得する人
役に立つ人と見られたい。
しかし本音は他人のことよりも
自分がかわいい。
だから本音を飾るために沢山の装飾品が必要になる。
「仁義礼智」で飾られた人間は実に綺麗だ。
だけどその奥に
肝心なタオがあるかどうかはわからない。