2015年01月04日
老子 第十八章 「大道廃れて仁義あり」
老子 第十八章
「大道廃れて仁義あり」
みんなは孝行息子や忠君、仁義などをほめるが
そういうものが出てくるまでの土壌は最悪なものだったんだ。
例えば
道楽親父が家庭を放り出すとしかたなく孝行息子が出る。
国家の領主が愚かで人民を苦しめるから忠臣が出てきて救ってくれる。
時代が墜落したから人間愛や正義を取り戻すために仁義を説いた。
あの高名な歩く道徳(孔子)が
老子に道徳について問答したとき
あざ笑われたのも
孔子は道徳に囚われるあまり
自然な生き方を見失っていたからかもしれない。
人間関係の体裁VS宇宙じゃ
勝ち目は無い。
孔子は老子を龍とたたえた。
しかし実際にはその龍の方が人間らしい生き方なのだ。
我々は学校や社会で不自然を学び、
自然を捻じ曲げてなんとか社会生活を送っている。
だが実際には数々のストレスや不条理をかかえ
お金や物に溢れた時代が来ても
未だ幸せとは縁遠い生活だ。
この繰り返しを断ち切るときが来ているのではないか?
体裁に縛られた孔子の時代が終わり
老子の宇宙時代がやってくるなら
まだまだ人生捨てたものじゃない。